2024年4月12日に公開されたクラユカバを動画配信で視聴しましたので報告致します。
クラウドファンディングで1,500万円以上を集めて実現したプロジェクトとのことで、スピンオフに『クラメルカガリ』という作品もあります。
※少しネタバレ含みますので御注意願います
こんな映画だと思います
要約して表現すると下記のように感じています。
『大正レトロの圧倒的な映像美』
『探偵が自分の記憶を取り戻し、地下の深淵の一部を覗き見る物語』
このように感じました。
個人的な評価
総合評価:D
動画配信で観る価値:C
ストーリー:D
設定:C
キャラクター:D
映像:B
音楽:C
声優:C
作品の長さ:E
動画配信リピート鑑賞確率:D
映画館で観たかった思い:D
友人鑑賞の推奨度:D
恋人鑑賞の推奨度:D
家族鑑賞の推奨度:E
感想
大正レトロの圧倒的な映像美に浸ることを第一目標にした映像体験特化型の作品ではないでしょうか。
こういった世界観に招かれたい層には最適かと思います。
映像美が推しどころである一方でストーリーは空白が多い印象です。
ストーリー重視の方には物足りないかもしれません。
目に見える部分のストーリーは主人公である探偵が忘れていた過去を思い出し、それを受け入れて精神的な整理がついたといったところでしょうか。
その過程で、地下世界クラガリに行き、その一部を覗き見してきたというかたちです。
それ以外の部分は結構説明が断片的で、空白を自分で埋めるかたちになります。
この空白部分に関して想像を膨らませていく作業があるわけですが、想像を膨らませる程の没入感は少し弱い印象で、ちょっと観る側に投げすぎている印象です。
ストーリーよりも映像を観てもらいたい想いが強いのかもしれません。
設定は悪くはないと思うので、もう少し時間をかけて断片的な部分を繋ぎ合わせて深堀した方が作品全体のクオリティが高まったのではないでしょうか。
評価の詳細
さてここからは前述の各評価項目に関して下記に詳細を記載致します。
動画配信で観る価値:C
動画配信でサクッと観るのであれば手頃な作品だと思います。
ストーリー:D
ちょっと勿体ない印象です。
断片的な部分を繋ぎ合わせ、深堀出来る部分がまだまだあったのではないでしょうか。
設定:C
悪くないと思います。
作品のなかでも説明がありましたが、今回の舞台はクラガリの極一部です。
話を拡げようと思えばもっと拡げられる設定でもあり、続編もさらなるスピンオフも可能です。
それだけに、もう少し深く掘り下げて次を期待させるような作品になって欲しかったです。
キャラクター:D
キャラクターも素材としてはよいと思います。
ここも深く掘り下げれば魅力が深まり、もっともっと感情移入出来るような素材だったと思います。
映像:B
この作品の推しどころです。
監督が表現したい映像がしっかりと作り込まれているのではないでしょうか。
細部までこだわりを感じ、素晴らしいと思います。
音楽:C
大正という時代設定を損なわない適切な音楽だったと思います。
声優:C
しっかりとした声優を起用している為、安定感があります。
キャラクターにもっと魅力がのれば、更によくなったと思います。
作品の長さ:E
64分は短いです。
断片的な説明を繋ぎ合わせ、深堀する時間はまだあったと思いますので、勿体ない印象です。
動画配信リピート鑑賞確率:D
空白部分を埋めるためにはもう一度では足りないと思います。
一方でもう一度観ても不足している部分は不足のままということも事実かと・・・。
映画館で観たかった思い:D
映像美をスクリーンで観たかったとは思いますが、映画館で観るのに64分は短いです。
友人鑑賞の推奨度:D
恋人鑑賞の推奨度:D
空白を埋める作業を共にできる間柄なら、一緒に視聴するのはありだと思います。
家族鑑賞の推奨度:E
子どもの学年が小さければ小さいほどお勧めしません。
難解かつ、空白を埋める作業が多く、子どもには『怖い』と感じる部分もあると思います。
子どもの高い想像力で、自分なりのストーリーを完成させる可能性はありますが、それは希望を高く持ちすぎているかもしれません。
総合評価:D
全体的に勿体ない印象です。
映像はよい、設定も悪くない、キャラクターの素材もよい、もう少し時間を長くして練り込んだストーリーになっていればと思います。
今回の結論
作品の世界観は結構壮大なのですが、主人公である探偵が過去の記憶を取り戻す部分しか解決していない印象です。
続編などで探偵が一部しかみていないクラガリの世界を拡げられれば、おもしろいのではないでしょうか。
主人公を探偵ではなく別のキャラクターにして、視点を変えていくのもよいかもしれません。
この作品自体は未完成なのかもしれません。
その未完成な状態ではありますが、クラウドファンディングなどを活用して世に出ていることには意義があると思います。
恐らく興行収入としては数千万円から1億円前後ではないでしょうか(AI調査でもそのくらいでした)。
利益だけを求める場合は少し厳しい数字になるかもしれません。
しかしながら、クラウドファンディングでの資金調達等で厳しい数字の基準を下げられていますので、作品が成り立っていると思われます。
そういった新しい取り組みを交えながら、作品が残っていくことに意味を感じています。
最後に『クラユカバ』→『クラメルカガリ』の順番が本来の視聴順だと思いますが、私は逆でした。
個人的には『クラメルカガリ』の方が、軽めの世界観でテンポがよいので観やすいのでそちらからこの世界感に入る方が個人的にはお勧めということも付け加えておきます。
最後に鑑賞をお勧めするとしたら・・・
最後に鑑賞をお勧めするのは下記の層でしょうか・・・。
・映像美を重視して視聴したい層
・大正レトロの世界観に没入したい層
映像派とストーリー派に映画ファンを大雑把に二分すると、間違いなく前者の映像派向けの作品だと思います。
私はストーリー派なので評価項目がストーリーよりのものが多く、私の個人的な評価は上がりにくいですが、映像派の評価は高い作品だと思います。
私が動画配信で観た映画ランキング
動画配信の報告書は5枚目ですのでランキングといっても少ないのですが・・・。
